【ITインフラ担当者向けコラム】中古パソコンの価格が静かに上昇中――その背後にある“Windows 11移行”の現実

2025年07月04日

中古パソコン価格が上昇している要因はなにか

2025年10月、Windows 10の延長サポートが終了します。

このタイムリミットを前に、多くの法人IT部門がWindows 11対応への切り替えを進めているのではないでしょうか。

実は今、その影響を受けて、中古パソコン市場の価格がじわじわと上昇しています

特に、Windows 11の動作要件をクリアした中古パソコンの価格は、約半年で2〜3割も値上がり

この現象の背景には、どのような要因があるのか見ていきましょう。

そもそも「Windows 11対応済み中古パソコン」が少ない

Windows 11では、TPM 2.0の搭載、UEFI・セキュアブート対応、そして第8世代以降のIntel CPUが必須要件とされています。

この要件に適合する中古パソコンは、2018年以降に発売された比較的新しいモデルに限られます

これまで法人市場を支えてきた中古機――いわゆる「第6世代 Core i5」などのコストパフォーマンス重視機種は、スペック的には十分な性能を持ちながらもWindows 11には正式対応していないのです。

この“谷間の世代”の多さが、条件を満たすパソコンの選択肢をさらに狭めているのが現状です。

 

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Windows10からWindows11へのアップグレード条件を解説します | 中古OA機器ならリサイクルショップマウス

 

法人による「Windows 11対応済み中古パソコン」の争奪戦が加速

新品パソコンの一斉更新はコスト・リードタイム・社内手続きいずれも負荷が大きく、特に中小企業や自治体、教育機関では“対応済み中古パソコンをまとめて確保する”傾向にあります。

法人が数十台単位で条件を満たした機種を発注すると、即座に在庫が不足します。

こうしたニーズの集中が、価格に反映され始めていると考えられます。

“第8世代 Core i5搭載/TPM 2.0/SSD換装済/OS クリーンインストール済”といった条件を満たすパソコンは、数ヶ月前まで4万円台で流通していました。

現在は同構成で5万5千円前後にまで上昇している例も珍しくないといいます。

再生業者の工数増加が価格に反映

この価格上昇の一因には、再生パソコン業者側の“手間”もあります。

単にスペックを満たしているだけではなく、UEFI設定の確認、TPM有効化、セキュアブート検証、BIOSアップデート、OS再インストールとライセンス認証など、法人向け再販には相応の工数と保証が求められます。

“法人用対応済み中古パソコン”という商品には、価格相応の付加価値が含まれているとも言えます。

タイミングの悪さが需給バランスをさらに崩す

各企業のパソコン入れ替えタイミングは重なりやすいです。

特に年度末や中間期のリース返却が集中する3月・9月には中古機の流通量が一時的に増えますが、それを狙う調達が一気に殺到することで価格が再び上昇する傾向があります

また、例年夏場は中古流通在庫が減少しやすいシーズンでもあり、2025年夏〜秋にかけては対応済み中古パソコンの入手難易度がさらに高まると予想されています。

どうする? 法人IT部門としての備え

このような状況を踏まえると、法人IT担当者としては以下のような視点で早期に動くことが求められます。

 

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Windows 11未対応の現行パソコンの棚卸しと代替計画

2025年10月のWindows 10サポート終了を前に、Windows 11未対応の現行パソコンの棚卸しを行い、業務影響を最小限に抑えるための代替計画が急務です。

対象機器の使用状況や重要度を精査し、優先順位をつけてWindows 11対応機種への更新やクラウド環境への移行を検討することで、セキュリティリスクの回避と業務継続性の確保が可能となります。

“Windows 11対応スペック” かつ “在庫あり” の中古パソコンを早めに確保

Windows 11対応スペックかつ在庫がある中古パソコンは、今後の需要増加により品薄が予想されるため、早期に確保することが重要です。

業務の継続に支障をきたさないよう、必要台数を事前に見積もり、信頼できる販売業者から計画的に調達することで、価格高騰や納期遅延のリスクを回避できます。

中古/新品/リースなど選択肢を併用して台数調整

パソコンの台数調整には、中古・新品・リースなど複数の選択肢を併用することで、柔軟かつ効率的な対応が可能です。

予算や使用期間、業務内容に応じて最適な手段を選定し、必要台数を確保することで、急な需要変動や供給不足にも対応できます。

再生業者との関係を強化し調達ルートの開拓

再生業者との関係を強化することで、安定した品質と供給を確保しやすくなります。

柔軟なルートを開拓することで、緊急時や特定スペックの確保にも迅速に対応可能です。

信頼できる業者との直接取引や継続的な情報交換を通じて、価格交渉や納期調整の余地も広がり、調達リスクの低減につながります。

まとめ

Windows 11への移行は、ただソフトを新しくするだけではありません。

会社のパソコンやネットワークなど、IT環境全体を見直す大きなチャンスです。

対応を後回しにすると、かえって費用がかさんだり、現場が混乱したりすることもあります。

今のうちにしっかり準備しておけば、そうしたトラブルを防げます。

今回の中古パソコンの値上がりも、その変化のサインのひとつ。

IT担当者の早めの判断が、会社のスムーズな運営を支える大事なポイントになります。

 

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