【パソコン初心者向けコラム】魔改造パソコンとは?――“非対応Windows 11”の正体とリスク

2025年07月18日

最近よく聞く「魔改造パソコン」

Windows 10のサポート終了が近づく中、「Windows 11搭載」の格安中古パソコンという言葉を聞くことが多くなりました。
その中には、見た目は最新でも、実は非対応の古いパソコンに無理やりWindows 11をインストールした「魔改造パソコン」が紛れていることがあります。
初心者にとってはなかなか見分けが難しく、知らずに購入してしまう「魔改造パソコン」。

今回のコラムでは魔改造パソコンの正体とそのリスクについて見ていきましょう。

 

表面上は正常でも中身は不安定な魔改造パソコン

魔改造パソコンとは、Windows 11の公式要件を満たしていない古いパソコンに非公式な方法でWindows OSをインストールしたものをいいます。
Microsoftは、Windows 11を動作させるために、Intel第8世代以降のCPU、TPM 2.0、UEFIセキュアブートなどの条件を設けていますが、これらを満たさないパソコンに、ツールや設定変更を使って無理やりインストールする行為が「魔改造」と呼ばれています。

このような魔改造パソコンは、起動して操作する分には一見問題がないように見えます。

しかし、Windows Updateで最新バージョンにアップグレードできなかったり、セキュリティ更新が適用されなかったりと、見えない部分で大きなリスクを抱えており、特に、2025年後半に登場予定の「Windows 11 24H2」では、非対応PCがアップデートできない事例も報告されています。

初心者には見抜きにくく、サポート面でのリスクも

魔改造パソコンは、見た目やスペック表だけでは判断が難しいです。

たとえば、スペック表に「Core i5搭載」と書かれていても、第6世代(非対応)か第8世代(対応)かで大きく異なります。TPMの有無やセキュアブートの設定も、外観からはわかりません。このように初心者には見抜きにくいのが現状です。

また、Microsoftのサポート対象外であり、メーカー保証も受けられないことがありますので、万が一トラブルが起きても、修理や相談ができない可能性があります。

 

安心して使えるパソコンをお選びいただくためには

魔改造パソコンを避け、安全で長く使えるパソコンを選ぶには、なにに気を付ければよいのでしょうか。
初心者でも実践できる具体的な確認方法についてご紹介します。

CPUの世代を確認しましょう

Windows 11に対応しているのは、Intelなら第8世代以降のCPUです。
たとえば、「Core i5-6200U」は第6世代で非対応となり、「Core i5-8500」は第8世代で対応しています。
購入前に型番を調べ、世代を確認することが大切です。型番の見方がわからない場合は、販売店に確認するか、ネットで検索して調べましょう。

 

TPM(Trusted Platform Module)の有無やバージョンを確認しましょう

TPMの有無やバージョンを確認は、Windowsパソコンで簡単に行えます。

【確認方法】

①キーボードで「Windowsキー + R」を押す
 →「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開きます。

②「tpm.msc」と入力してEnterキーを押す

③TPMの状態が表示される
 →「TPMが使用可能です」や「TPMのバージョン:2.0」などと表示されればOKです。

 ※ 「互換性のあるTPMが見つかりません」と表示された場合は、TPMが無効になっているか、搭載されていない可能性があります。

 

セキュアブートの設定を確認しましょう

こちらのセキュアブートの設定確認も、Windowsパソコンで簡単に行えます。

【確認方法】

①キーボードで「Windowsキー + R」を押す
 →「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開きます。

②「msinfo32」と入力してEnterキーを押す
 →「システム情報」ウィンドウが表示されます。

③左側のメニューで「システムの概要」を選択

④右側の一覧から「セキュアブートの状態」を探す

 ・ 「有効」→ セキュアブートがオンになっています。

 ・ 「無効」→ セキュアブートがオフになっています。

 ・ 「サポートされていません」→ セキュアブート非対応のPCです。

 

そして、信頼できる販売元を選びましょう

「安心して使える中古パソコンがほしい!!」 

そんな方には、MARプログラム適用済みの再生パソコンが断然おすすめです。

MARプログラムとは、Microsoftが認定した再生業者が中古パソコンに対して提供する正規のWindows OSのこと。

MARプログラム適用済みの再生パソコンを取り扱うことができる販売元は信頼性が非常に高いと言えます。

また、保証付きの中古事務機器専門店など、サポート体制が整っている販売元を選ぶことで、是非、余計な改造のない信頼できる1台を手に入れましょう。

 

まとめ ~ 価格だけではなく“安心”も選ぶ時代へ ~

Windows 11への移行期である今、安定性やセキュリティを重視した選択も求められます。

魔改造パソコンは、価格や見た目の魅力に惹かれて気が付かずに購入してしまいがちですが、実際には多くのリスクを抱えています。

購入前にスペックの確認と販売元の信頼性をしっかり見極め、長く安心して使えるパソコンを確実に選んでいきましょう。
安さだけでなく、将来の安全性やサポート体制も含めて、総合的に判断することが大切です。

 


 

魔改造パソコンの見分け方や対応機種の確認など、初心者の方でも安心してパソコンを選べるよう、OAリサイクルショップマウスではご相談に対応しております。

「長く使える1台を選びたい」「不安を解消したい」といった方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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