【ITインフラ担当者向けコラム】パソコンの買い替えは中古?新品?――2025年の市場動向と賢い選択

2025年09月05日

2025年 パソコン選定の再考が求められる年に

2025年は企業のITインフラにとって重要な転換期です。

特に注目すべきは、2025年10月14日に予定されているWindows 10のサポート終了。これにより、社内で稼働しているWindows 10搭載パソコンの更新が急務となり、Windows 11対応機への移行が現実的な課題となっています。

加えて、円安や物価高の影響で新品パソコンの価格が上昇していることから、コスト最適化を図る企業では中古パソコンの導入も選択肢として再評価されています。今、インフラ担当者には、単なるスペック比較ではなく、運用・保守・ライフサイクルコストを含めた総合的な視点での選定が求められています。

今回のコラムではパソコンの選定基準や新品中古それぞれを選ぶ際のポイントについて解説します。

中古パソコンと新品パソコン、それぞれの特性と選定基準

パソコンの選定において、「中古か新品か」は単なる価格比較ではなく、運用目的・導入規模・保守体制などを踏まえた判断が必要です。

それぞれの特性や選定基準を見ていきましょう。

中古パソコンが適しているケース

中古パソコンは、限られた予算で複数台の端末を導入したい企業にとって有効な選択肢です。短期プロジェクトや一時的な業務拠点、テスト環境用のサブ機としても活用しやすく、初期投資を抑えながら必要な機能を確保できます。

また、環境負荷の低減やSDGsへの対応という観点からも、リユース製品の導入は有意義です。近年では、保証付きの再生品や法人向け整備済みモデルも増えており、品質面でも安心して導入できる環境が整っています。

新品パソコンが適しているケース

新品パソコンは、長期運用を前提とした業務端末に最適です。CADや動画編集、開発環境など高負荷な処理が求められる部署では、最新のCPUや大容量メモリを備えたモデルが必要不可欠です。また、メーカー保証やサポート体制が整っているため、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。

さらに、Windows 11以降のOSやセキュリティ要件にも確実に対応しており、将来的なアップデートにも柔軟です。初期投資は高めですが、安定性・信頼性・将来性を重視する企業にとっては、十分な価値があります。

中古パソコンを選ぶ際のポイント

中古パソコンを選ぶ際には、価格だけでなく性能や保証、OSの対応状況なども慎重に確認することが重要です。安心して使える一台を見つけるためのチェックポイントを具体的に紹介します。

Windows 11対応かどうか

中古パソコンを選ぶ際にまず確認したいのが、Windows 11に対応しているかどうかです。対応していないパソコンでは、最新のセキュリティ更新や機能が利用できず、将来的な不安が残ります。特に2025年10月にWindows 10のサポートが終了するため、非対応のパソコンを選ぶと、OSのアップグレードができず、使い続けるにはリスクがあります。購入前に、CPUやTPMの条件を満たしているかを必ずチェックしましょう。

保証の有無

中古パソコンは新品パソコンと違い、保証内容が販売店によって大きく異なります。保証がない場合、購入後すぐに故障しても修理費が自己負担となる可能性があります。短期間でも保証が付いているか、初期不良対応があるかを確認することで、安心して使用できます。特にオンライン購入の場合は、返品対応やサポート体制も重要なポイントです。信頼できる店舗やメーカー再生品を選ぶことが、トラブル回避につながります。

バッテリーやSSDの状態

中古パソコンでは、バッテリーやSSDなどの消耗部品の状態も重要なチェックポイントです。バッテリーは使用年数によって劣化し、充電持ちが悪くなっていることがあります。SSDも使用時間が長いと寿命が近づいている可能性があり、突然の故障につながることも。購入前に、使用時間や健康状態を確認できる場合は必ずチェックし、必要に応じて交換可能かどうかも確認しておくと安心です。

新品パソコンを選ぶ際のポイント

中古パソコンの選び方を押さえたら、次は新品パソコンのチェックポイントです。

性能やサポート面で優れる新品パソコンは、長期的な利用を考える方にとって魅力的な選択肢となります。購入前に押さえておきたいポイントを紹介します。

必要なスペック(CPU、メモリ、ストレージ)

新品パソコンを選ぶ際は、まず自分の用途に合ったスペックかどうかを確認することが重要です。たとえば、文書作成やネット閲覧が中心なら、エントリーモデルでも十分ですが、動画編集やゲームなど高負荷な作業には高性能なCPUや大容量メモリが必要です。ストレージもHDDよりSSDの方が高速で快適に使えます。スペックは価格に直結するため、必要以上に高性能なものを選ばないよう、使用目的を明確にして選びましょう。

拡張性や将来性

パソコンは長く使うものだからこそ、拡張性や将来性も見逃せないポイントです。USBポートの数や種類、外部モニターへの接続端子、メモリやストレージの増設が可能かどうかなどを確認しておくことで、後々の使い勝手が大きく変わります。特に仕事や学習で使う場合は、周辺機器との接続が増えることもあるため、柔軟に対応できる設計かどうかをチェックしておくと安心です。

サポート体制

新品パソコンの大きなメリットのひとつが、メーカーによるサポート体制です。保証期間の長さや、故障時の修理対応、問い合わせ窓口の充実度などは、購入後の安心感につながります。特に初心者や長期的に使いたい方にとっては、トラブル時にすぐ相談できる環境があるかどうかが重要です。国内メーカーか海外メーカーかによって対応のスピードや言語の違いもあるため、事前に確認しておくと安心です。

 

まとめ ~ 業務に最適な1台を選びましょう ~

2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了を前に、企業のITインフラ担当者には、単なる端末の買い替えではなく、運用全体を見据えたパソコン選定が求められています。業務用途に応じたスペックや信頼性の確保はもちろん、導入後の保守・サポート体制の充実度も重要な判断材料です。

また、初期導入コストだけでなく、運用期間中のメンテナンス費用や環境負荷なども含めたトータルコストの視点が欠かせません。中古パソコンはコスト面や環境配慮の観点で優れた選択肢となる一方、新品パソコンは長期的な安定運用やサポート体制に強みがあります。

それぞれの特性を理解し、自社の業務内容や運用方針に合った選択をすることが、IT環境の安定と効率化につながることでしょう。

 


 

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