【環境コラム】レアアース採掘ニュースと、中古OA機器のこれから
2026年07月14日
2026年2月、日本の経済界を揺らすニュースが報じられました。
南鳥島沖の海底6,000メートルから、レアアース(希土類)を含む泥の回収に成功したと内閣府が発表したのです。
「レアアース国産化への一歩」として期待が高まる一方で、このニュースは同時に、“資源リスクが続く未来”も示唆しています。
そして実はこのテーマ、中古OA機器の価値が見直されている背景と深く結びついています。
Contents
レアアースはOA機器に欠かせない「基盤素材」
レアアース(希土類)は、複合機やパソコンといったOA機器に欠かせない重要素材です。
モーターや磁石、光学部品、電子パーツなど、機器の中核を担う部分に幅広く使用されており、いわば“見えない基盤”ともいえる存在です。
一方で、レアアースは供給が限られ、価格変動も大きい資源です。今回の採掘成功も商用化にはまだ課題が多く、安定供給がすぐに実現するわけではありません。
つまり、資源リスクそのものは今後も続く可能性が高いと言えます。
資源リスクの高まり=新品価格の上昇
こうした資源の制約は、そのまま製品価格に反映されます。
レアアースをはじめとする金属やプラスチックの価格が上がれば、当然ながら新品のOA機器も影響を受けます。
つまり今後は、「新品が当たり前」という前提自体が変わっていく可能性もあります。
中古OA機器は「すでに存在する資源」を活用する選択
ここで注目されるのが中古OA機器です。
中古機器は、新たに資源を採掘することなく、すでに存在している製品を再利用するという考え方に基づいています。
そのため、資源リスクが高まるほど、その価値も相対的に高くなります。
リユースパソコンも「資源を守る」選択肢
企業で使用されるパソコンにも、レアアースをはじめとする希少金属や多くの資源が使われています。性能が十分なパソコンをリユースすることで、新たな資源の採掘や製造に伴う環境負荷を抑えることができます。コスト削減だけでなく、資源を有効活用するという観点からも、リユースパソコンの価値は今後ますます高まっていくでしょう。
複合機1台が持つ「資源の重み」
例えば複合機1台には、見た目以上に多くの資源が使われています。
本体の20〜30%はプラスチックで構成され、さらに内部には鉄・アルミ・銅などの金属部材が数多く使用されています。
これらを新たに生産するには、相応の資源採掘と加工が必要です。
つまり、1台をリユースするだけでも、それらの資源採取や製造工程を丸ごと省略できることになります。
環境負荷と資源消費を同時に削減
リユースの効果は環境面にも現れます。
新品複合機と比較すると、リユース機はCO₂排出量を大幅に削減できることが分かっています。これは製造工程そのものを省略できるためです。
つまり中古OA機器は、「環境負荷の低減」と「資源消費の抑制」を同時に実現できる機器と言えます。
メーカーも「再生利用」へシフトしている
こうした流れは、メーカー側の取り組みにも表れています。
再生部品の活用や再生プラスチックの利用など、「新しく作る」から「再生して使う」への転換が進み始めています。
これは資源問題と環境問題を同時に解決する動きであり、中古市場にとっても大きな追い風となっています。
まとめ|資源の時代は「使い方」が問われる
今回のレアアース採掘ニュースは、日本にとって前進である一方、「資源は有限である」という現実も改めて示しています。
その中で重要になるのは、“どのように使うか”という視点です。
新品に頼り続けるのではなく、使える製品を活かす。
資源を無駄にしない選択をする。
中古OA機器は、コストだけでなく、資源・環境の面でも合理的な選択肢となりつつあります。
これからの時代は、「安いか高いか」ではなく、「持続可能かどうか」で選ばれる時代です。
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